膀胱がん Bladder cancer


膀胱がんの診断と検査
About bladder cancer
目でわかる。血尿があればすぐ専門医へ
膀胱がんは泌尿器の領域では前立腺がんについで多いがんで、男性に多く女性の3倍にみられ、50~60歳に好発します。喫煙との関連が指摘されています。
初発症状のほとんどが目で見える血尿で、初期には間隔をおいて繰り返し起こりますが、進行すると持続するようになります。はじめはまったく他の症状がなく血尿だけでる(無症候性肉眼的血尿)のが特徴ですから、尿が赤ければすぐ受診してください。細菌感染が加わったり、進行がんになると頻尿や排尿時痛を伴うようになります。
診断方法
診断には膀胱鏡検査が不可欠です。たいていは局所麻酔のゼリーを尿道から注入し行われますが、やわらかい内視鏡(軟性鏡)を用いていますのでさほど苦痛もなく受けることができます。この検査で発生している場所や数ばかりではなく、形状などから悪性の度合いも知ることができます。
造影剤を静脈注射して尿路のX線検査を行って、腎臓から尿を運ぶ尿管に病変がないかどうかを検査することも必要です。また、CT検査やMRI検査で、がんの進行の度合い(病期)や転移の有無を調べます。